
- 特集
- 首都圏 & 近畿圏 市街地路線バス
- 2007年新車の選び方と仕様
知らない都市で利用ずるパスには,地元でB常利用する路線バスにはないサービス提供の形を発見することがある。停留所の案内表示に始まり、バスの色や形、乗車方法や運賃支払方法、乗ってみれば車内の色やシート配列、案内放送の違いに気付くかもしれない。そうした違いもパスの地域性の一つだが、同じ地域を走っているバスでもバス事業者が違うと、上に例示したような数々の差異を見つけることがある。こうした違いは一体どこから生まれるものなのだろう。パス会社ごとの伝統なのか、利用者の意見に耳を傾けてきた結果なのか、あるいは運転者の意見が反映されてきたのだろうか。路線バスの役割や利用者の期待感は地域ごとに大きく変わるとは思えないが、ひとつの目的に向けた様々なアプローチを発見するのもパスの眺め方の一つかもしれない。ここ数年、日本の路線バスはメーカーの数が減ったことや「仕様の標準化」の動きの中で、多彩さは影を潜めてきた。たしかに標準化が進んで全国の路線バスがすべて同じ「全国標準バス」になれば、メーカーにとってこれほど楽なことはない。事業者にとってはコストダウンや品質向上が期待できそうだ。利用者にとってはバスを使う上での要領がつかめて便利になるだろう。一方でバス会社がそれぞれに培ってきたノウハウや工夫が「全国標準パス」には
どう盛り込まれていくのだろうか。
今年の年間バスラマでは仕様標準化が進む現在の国産パスの実際を知るために、首都圏と近畿圏のバス事業者13社局の新しい乗合車を訪ね、併せて新車導入を手がけるご担当者に取材した。標準仕様の普及と事業者ごとの仕様に対する「こだわり」は並べてみると興味深く、パスサービスを提供する側が、利用者にとってより便利で快適、そして安全な車両づくりに創意エ夫や経験を反映している姿が示されていると思う。
※本文中に示した各事業者の新車の台数は市街地用路線車の数で、高速・空港路線、定期観光、貸切等は含まない。
※本文中の略語などについて
NS標準仕様:ノンステップバス標準仕様
WB:ホイールベース
MT:マニュアルトランスミッション
AT:オートマチックトランスミッション
そのほか機器類の呼称は本誌の基準に統一した
取材ご対応者(敬称略,掲載順)
●東京都交通局
自動車部車両課 車両管理係 設計担当係長 馬場勝則
●横浜市交通局
自動車本部 滝頭営業所 車両担当係長 臼井弘和
自動車本部 運輸サービス課 車両係 荒博美
●東急バス株式会社
運輸事業部 運輸営業部 車両課 係長 鹿遊慎吾
●京浜急行バス株式会社
運輸部 整備課長 生出淳
●京成バス株式会社
営業部 車両課 課長補佐 石井良明
●京王電鉄バス株式会社
営業部 お客様サービス担当 小池貴子
●西武バス株式会社
管理部 整備課 係長 小湊裕一
●小田急バス株式会社
運輸部 整備課 高橋一雅
●国際興業株式会社
管理部 整備課 係長 岩崎喜美男
●大阪布交通局
自動車部 車両整備担当 設計主任 秋吉孝一
自動車部 車両整備担当 長岡慎一
●京都市交通局
自動車部 九条営業所 庶務係長 古田勝一
●阪急バス株式会社
自動車事業部 安全管理課 調査役 勝崇
●京阪バス株式会社
運輸部 車両課 次長 中島一明
運輸部 九条営業所 整備係 係長 明田務
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