
- 特集
- 我が社の安全対策
- AT車導入も図りながら安全・快適な輸送を推進
- 千葉海浜交通
千葉市美浜区に本社を置く干葉海浜交通株式会社では,安全運行に役立てることをねらい.AT(オートマチックトランスミッション)車の採用を進めている。初導入は2003年だが、現在は21台のAT車を使用、在籍車両数の4割近くまで導入が進んでいる。同社運輸部副所長の中川昌則氏と、運輸部営業課長補佐の日永仁氏に、AT車の活用を含めた安全への取り組みをお話しいただいた。
高齢化が進む沿線住民の安全・快適な移動に向けて
干葉海浜交通は千葉市東部・稲毛地区の埋立地に造成された大規模団地の住民の通勤・通学輸送を主目的に1973年に営業開始した京成グループのバス事業者である。現在ではJR総武線稲毛駅・新検見川駅、JR京葉線稲毛海岸駅・検見川添駅などを主な拠点に1日約2万人を運んでいる。路線距離は約60km,路線数13で。車両は乗合55台・貸切1台,従業員数は116人(うち乗務員98人)である。
「私共は今年で創業35周年を迎えました。当初は地域唯一の公共交通機関でしたが、1980年代後半にエリアのほぼ中央を貰く形でJR京葉線か開業したことで路線再編成を行い、京葉線のフィーダー的な要素を強め,現在に至っています。しかし近年は、少子化による通学客の減少に加え、団地居住者の高齢化に伴う通勤客の減少が,経営に大きな影響を与えるようになりました」
経済成長期に開発された大規模団地の住民の高齢化に伴うバス利用者の減少は全国的な傾向だが。千葉海浜交通もその例外ではない。「ご高齢者にいかにバスをご利用いただくか。これは当社の重要なテーマです」
千葉海浜交通株式会社 運輸部副所長の中川昌則(左)と、同部営業課長補佐の日永仁氏(右)、AT車を背にして
同社ではこうした沿線の状況変化を踏まえ,「高齢者にやさしいバス」を目指し、安全・快適性の両面から様々な取り組みを進めている。特に昼間時間帯の利用者の多くは高齢者であるだけに車内事故防止を含めて安全運行への取り組みは常に行われている。
「朝のラッシュを過ぎると高齢のお客様の比率が俄然高くなりますので,転倒などによる車内事故を防ぐ上で。バスが完全に停車してから席を離れていただくこと。着席を確詔してから発車することは相応の効果があります。また案内は放送装置だけでなく,肉声で行うことで効果が高まるというデータもありますので,ドライバーにはマイクの積極活用を指導しています。さらにバス停留所付近の路向は車両の停車位置がほば同じであるため凹凸ができやすく、停止・発進の際に車体が傾くことがありますから、日頃から道路管理者に路面の整備・改修をお順いしています」
マイクの活用は事故防止だけでなく接遇向上にも効果的だが,千葉海浜交通では安全と接遇の向上を目的に京成グループ共通の「BMK(ベストマナー向上)運動」を実施している。この運動における春と秋の強調月間中には、所長・副所長を講師に1回当たり14〜16人のドライバーが教育を受けるが、この一環として車椅子の取り扱いなど車椅子利用者への接遇訓練や、用具を装着して高齢者の体の動きや視野などを体感する教育も行われる。
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