
- ■TEST&TECNIC
- リポート アリソン試乗会
- 使い勝手の良い1000シリーズ
ATの魅力は走りと作業性の両立
アリソンのトルコン式オートマチックトランスミッションを国内展開しているアリソンジ
ャパンは8月30日、東京・晴海ふ頭の埋立地をテストコースとしてアリソン試乗会を開催した。これはアリソン・トランスミッションのアジア・パシフィック・ディーラーミーティング
が日本で開催されたことに併せてマスメディアを対象に実施したもの。日本の商用車市場は、欧米に比べトルコン式ATの普及が大幅に遅れているのが実情だが、ここにきて、イージードライブ実現におけるトルコン式ATのメリットが徐々に浸透しつつある。弊誌はトルコン式ATをテーマに過去取り上げているが、改めて今回の試乗会で得たインプレッションをリ
ポートする。(編集部)
トルコン式ATの評価は三つ
アリソン・トランスミッションのトルコン式ATのインプレッションをリポートするにあたって、いま求められているトルコンATについて若干の解説を加
えたい。通常、トルコン式自動変速機(AT)を評価する場合、概ね三つに大別される。
一つは、エンジンの出力を駆動系にいかに効率よく伝達させられるかという伝達効率の向上に関することが考えられる。とりわけ、ポンプ効率の問題とタービン効率の向上。また、摩擦損失とオイルポンプの駆動損失低減に関するもの。さらに、ロックアップ領域における拡大とエンジン出力のAT容量とのマッチングなどの問題が挙げられる。
試乗会場の晴海ふ頭埋立地に勢揃いした試乗車。アリソンATの搭載需要は特装車に多いが、試乗車も特装車系が目立つ
二つ目は、白動車のもついろいろな運転条件に対して燃料消費率のよいエンジン回転域を使用するために変速比を最適化させることに関するもので、ギヤ比の多段化と変速特性の電子制御の特性である。
三つ目は自動車全体の軽量化に関係する変速機の軽量化の問題。これはコンパクト化の問題に関わるものであり、剛性を維持しながら振動、騒音
特性を向上する要素とも関係する。軽量材の対応と限界設計要素の統合などさまざまな観点に基づいた性能チェックをする必要がある。
もっとも、今回の試乗会では細部の評価は物理的にも不可能であるため、主に伝達効率に関するエンジンとATのマッチング。また、トルコンのロックアップ領域に当たる変換時の制御要素と静粛性のチェックにとどめることにした。
PTO装備が必要な塵芥収集車はATが有利な分野である
今回の試乗会で用意された車両は全部で13台、そのうち中型車に搭載している"1000シリーズ"が7台、中型路線パスに搭載している"2000シリーズ"が1台、
大型路線バスに搭載している"3000シリーズTモデル"が1台、大型トラック搭載の"4000シリーズ"が1台、その他の2台はマニュアルトランスミッション(MT)、1台はスムーサーE(AMT)であった。
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