
ATとMTの加速性能比較
AT車は連続シフトアップにより、マニュアルやAMTのような「シフトアップ時の息つき」が無く、効率よく加速する。
最近のターボ車の場合、AT車は1300回転・2000回転あたりのトルクのあるゾーン内で連続してシフトアップしていくので、加速効率が非常に良い。
MT車/AMT車の場合、シフトアップの為にクラッチを切るのでエンジン回転がアイドリング近くまで下がり、ターボも一旦切れる。再度エンジン回転を上げていくのだが、ターボが効きトルクが上昇するまでに時間が掛かり効率が良くない。

中型路線パス搭載の"2100シリーズ" パス走行に対応してチューニング
"2100シリーズ"は基本的に"1000シリーズ"をベースにしており、ハウジングも変わらない。また、PTOが不要となるため、動力取り出し部分がない。しかし、トラックとバスでは車両のもつエンジンのトルク差の違いがあり、シフトチェンジの違いも生じてくる。つまり、バスに求められる発進頻度の多い分、変速時の制御要素が増加し、制御が複雑化してくる。さらに、変速比パターンに関しても通常パターンの他に、燃費重視パターン、加速重視パターンといった複数の変速比の要求も出ており、また、オプションでリターダの有無にも対応している。
大型路線パスに搭載の"3000シリーズTモデル" さまざまな要求に対応する仕様
"3000シリーズTモデル"は、いすゞの大型路線バス"エルガ"(型式KV)、エンジン形式6HKI、最大出力260ps/2700rpm、最大トルク77kgm/1600rpmに搭載されており、PTOと流体式リターダがオプションで選択できる。また、このタイブは全体の需要に対応できる要素をもっている。つまり、信頼性、伝達効率、静粛性、ライフサイクルコストなどさまざまな要求に応え得るATである。また、前進6段、後進1段のシフトコントロール用ボタンによる操作性にも配慮している。
大型トラックに搭載した "4500シリーズ" 作業性重視に車両に最適なAT
アリソンATのフラッグシップモデルとなる"4500シリーズ"は、日野大型トラック"ブロフィア"FRにフードローダを搭載し、エンジン型式PllC(最大
出力300ps/2100rpm、最大トルク120kgm/1100rpm)と組み合わせて搭載している。この"4500シリーズ"は
車両重量21970kgの重量に対応してか、若干低速の安定感を重視したトルコンに設定してあり、特に車両が空港作業車であることから作業性を重視
したチューニングが施されている。 また、操作上微調整が求められることからトルコンATが最適とされており、委全性とともにコストメリットに対応したシステムとして注目されている。また、アリソン社によれば、このシリーズにニュータイブも用意されているという。
アリソンのトルコンATは総じてトルコンのポンプ、タービン、ステータに関するディメンションの最適化とコンバータ効率向上を従来から行われてきた
ものだが、数値流体シミュレーションの進化により、コンバータ内の流れに関する計算精度が優れていることがうかがえる。今後一層の最適化が図られるものと期待される。特に近年はATのコンパクト化のためにコンバータの煽平化が進むことも予想される中で.この点においても改めてコンバータのディメンションの最適化と多段化、それにコンパクトで軽量化傾向が進むものと思われる。
アリソンのトランスミッション搭載車の前に立つジェ
ームス・コールマン氏
拡販牽引の役割果たす日本車国際展開で大きな比重占める
アリソン試乗会と並行して開催したアリソン・トランスミッションのアジア・パシフィック・ディーラーミーティングに来日した同社
太平洋地域担当社長ジェームス・コールマン氏に話を聞くことができた。インタビューの回答要約は以下の通り。
GMとは長い間良い関係にあったが、限られた経営資源の中で開発を行っていくというリソースの集中という中にあって、アリソンはGMのコア事業とはなり得ず、売却されたが、これもロジカルな選択である。
アリソンの立場でいえば、過去から現在に至るまで独白の立場で展開しており、アリソンという強いブランドカをもっている。大部分のユーザーはアリソンがGMグループの企業だったことは知らないというほど独白性をもっている。ビジネスとしてはこれまでと変わらず、設計から開発、生産、販売を継続
していくこどはこれまで通りである。
現在のアリソンの販売シェアは米国市場が88%、残る12%が米国以外の国際市場となっており、5年後にはこの国際的な販売比率を20%〜25%にもっていきたいと考えている。日本のシャシメーカーは立派な車を造り、アジア市場に輸出するなどグローバルな展開を行っている。日本国内でのアリソンの拡販に大きな期待をもっていると同時に、国際的な販売比率の引上げでも日本メーカーの位置づけが大きなウエイトを占めると考えており、日本市場におけるアリソンの普及促進に向けてこれまで以上に努力していきたい。
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