
トルコン式ATの通算燃費は6.15km/ℓを実証
トルコン式ATを搭載した燃費試験車は、今回出発点となった東京・江東区東雲の給油所で満タンにするところから始まった。天候は晴れ、微風
(エアコン・スイッチON)東雲をスタートして257号線をお台場中央を経由して316号線で太田市場へ進み、再び357号線を走行して湾岸環八へと移動。この間の18.1mはセミトレーラと大型トラックが混走する、ほとんど渋滞に近い状態で時折り車間空間を詰める程度の走りの繰り返しが続いた。
その間の時速は15〜16km/h程度の車速も上がらず区間燃費も2km/ℓ 程度とスタート早々最悪の燃費結果だった。
発進加速は緩やかにスタートしながらも、信号待ちの都度アイドリング待機するという状況の中で、メータークラスター内の「多重表示モニター」に表示される"平均燃費""平均車速"を気にかけつつも、もう少し車速を上げたいという心理状況も働き、ストップ・アンド・ゴーの繰り返しが続いた。
燃費試験車の走行ルート
湾岸環八から高速道路アクアラインに入ると状況は一変してスムーズな走りを取り戻し、一定速度(メーター読み80km/h時の回転数は5速で
1100rpm)でクルーズするがエンジン・ミッションの静粛性は高く、聴こえるのは風切り音くらいで、しっとりとした乗り心地が体感できた。
むしろ、エンジン・ミッション音より、ロードノイズやスロットル開度に同調したデフレンシャルギャノイズの方が大きいように思えた。
また、この区間の距離は21.7kmで燃費は8.5km/ℓを記録した。メータークラスター内の「多重表示モニター」には1分おきに更新される"瞬間燃費"と10分間分の"平均燃費"がグラフに表示されるため、効果が瞬時に確認できるので省燃費走行には大変役に立つ。また、"運行車速""運行時間""アイドル時間"を表示させることもできる。これらの表示はエコ・
ドライブを実感できる意味からも大変ありがたい装備である。
快適運転を実現する「D」レンジモード
切換スイッチ付きトルコン式5速ATの
セレクトレバー
東京湾アクアライン走行から袖ヶ浦を経由して16号線、357号線を走
行して湾岸千葉へ向かう39.1kmの区間。燃費試験車にとって一気に燃費を稼ぐ区間でもある。しかし、道路状況は平坦路の直線ではあったが、信
号によるストップ・アンド・ゴーの繰り返しで、なかなかスピード(平均車速)が上がらず、我慢を強いられるシーンが続いた。
そこで、当所は蘇我を到着地点としていた予定を変更して、湾岸
千葉から東関東白動車道・高速湾岸線を経由して葛西まで23.5km、葛西から357号線を走行
(6.6km)して東京・東雲に到着した。
この間は、しばらく高速クルージングを楽しんだ後、市街地でのドライバービリティをチェックするため葛西から一般道へ降りた。ヨーロッパと違い交差点にはラウンダパウトがなく、赤信号のたびにストップ・アンド・ゴーを
強いられる日本の市街地の交通状況は、率直にいってトルコン式ATには最も苦手とするシチュエションだ。
今回の燃費試験で、走行距離は
109km、内訳は、一般道63.8km、高速道45.2km、燃料給油量は17.72ℓ
で通算燃費の消費量は6.15km/ℓ だった。また、満タン方式による燃料実測値と車両側の燃料計との差は約8%、平均車速は38km/hであった。
トルコン式ATにとって過給圧を高める機会が少ない高速道路では燃費的にロックアップの効果も得られるため有利であるとの判断から高速道を
多くして見たが、一般道も含めて、全区間にわたりコンスタントにその結果が得られたように思う。
2速ロックアップ付電子制御5速AT
(アリソンS1000シリーズ)
■ギヤ比
| 「ファイター」に搭載されているトルコン式ATのギヤ比 |
| TMタイプ |
アリソンAT100シリーズ |
| 1速 |
3.102 |
| 2速 |
1.811 |
| 3速 |
1.406 |
| 4速 |
1.000 |
| 5速 |
0.712 |
| D/F |
4.444 |
1 / 2 / 3
次のページへ >>